2003年度工学院大学 第1部応用化学科
生体物質代謝(Metabolism Chemistry)[2169]
2単位 川喜田正夫 教授
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 生物化学I〜IIIで学んだ生体物質の構造と機能、個別の代謝経路に関する知識、遺伝情報発現に関する知識に基づいて、生体内では種々の代謝経路が、共通の中間体を介してどのように結びつき、それらのバランスがどのようにして保たれているかを学ぶ。また、多細胞生物において個体レベルの統合がどのようにしてもたらされるかについても、シグナルに対する細胞の応答という観点から理解する。
達成目標:1)細胞内の物質代謝経路が密接に絡み合ったネットワークを形成し、それらが巧妙に調節されていることを理解する。2)代謝の制御に酵素活性の調節と酵素量の調節の二面性があることを理解する。3)代謝における臓器の間の連関とそれをもたらすしくみについて理解する。4)シグナル伝達と、外部シグナルによる細胞機能の調節のしくみを理解する。
- <授業計画>
- 以下の項目にしたがって講義するが、都合により変更することがある。
1)代謝のネットワーク 2)代謝調節と酵素 3)エネルギー生産系の調節 4)同化と異化の調節 5)臓器間の相互関連−−分業と交流 6)ホルモン、成長因子−−シグナル分子 7)外部シグナルに対する細胞の応答 8)シグナルの受容とタンパク質の変容 9)受容体とその働き 10)細胞膜から核へのシグナルの伝達 11)シグナル伝達経路の相互作用 12)アポトーシスとシグナル伝達 13)まとめ
- <成績評価方法及び水準>
- 定期試験で最終成績を評価、60点以上のものに単位を認める。試験の際には自筆ノート、および配付資料の持ち込み可
- <教科書>
- 使用しない
- <参考書>
- 「基礎生化学」ヴォート著、田宮他訳(東京化学同人)
「シグナル伝達入門」服部成介著 羊土社
- <オフィスアワー>
- A-2068 随時(1日前にE-mailで予約することが望ましい)
E-mail: bt13004@ns.kogakuin.ac.jp
- <学生へのメッセージ>
- 生化学I〜IIIで学んだこと、酵素化学で学んだことなどを各自で復習しながら勉強を進める心構えが必要。そろそろ本気で勉強しよう。
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