2003年度工学院大学 第1部応用化学科

芸術学各論(Particular Subject of Art Studies)[1268]

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2単位
吉田 司雄 助教授

最終更新日 : 2003/05/10

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 本年度は「人造人間(ロボット)をめぐる文化史」という内容で講義を行う。まず数回、産業革命以後の機械文明が人間の感性をどう変容させたかを幾つかの視点から概説し、ついで人造人間をテーマとした作品を歴史的にみてゆく。文学や映画などに対する関心を養うと共に、科学技術が人々に何をもたらしてきたのかを多面的に考えてもらうきっかけとしたい。授業の目標は単に知識を増やすことではない。自らの思考と表現を導き出すための批評力を身につけることにある。

<授業計画>
1. ガイダンス
2. 機械文明と芸術との交差(1)−列車
3. 機械文明と芸術との交差(2)−電灯
4. 機械文明と芸術との交差(3)−電波
5. フランケンシュタインの怪物はなぜ生まれたか
6. 『未来のイヴ』のアンドロイド
7. 「ロボット」の誕生−チャペック『R.U.R』
8. フリッツ・ラングの映画『メトロポリス』
9. アシモフのロボット3原則
10. 『鉄腕アトム』の誕生
11. 『ブレード・ランナー』の問題系
12. 「サイボーグ・フェミニズム」の地平
13. まとめ

<成績評価方法及び水準>
 授業にきちんと出席することが成績評価の前提。随時小テストや宿題レポートをかす他、学年末に教場試験を行う(受講者数が多くない場合は、レポート提出と面談に切り替える)。それらを総合的に評価し、60点以上のものに単位を認める。

<参考書>
 吉田司雄他『妊娠するロボット』(春風社)など。教場で随時紹介する。

<オフィスアワー>
新宿校舎2772研究室 月12:20〜13:00
それ以外は教員に直接たずねること。

<学生へのメッセージ>
第一回目の授業時に成績評価方法等、具体的に説明するので必ず出席すること。
なお、授業計画については変更もありうる。折しも今年は“鉄腕アトム誕生の年”でもある。多彩なイベントや新たな出版物もあるので、そうしたものも踏まれながら授業を組み立てていきたい。

 

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