2003年度工学院大学 第1部機械システム工学科
○基礎機械システム設計(Basic Course of Mechanical System Design)[5238]
2単位 三浦 宏文 教授 小林 光男 教授
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 機械システム設計に必要な知識を学ぶ。機構の構成論、速度解析を中心とする運動学、運動伝達機構設計論、知能ロボットシステム論などを含める。具体的な達成目標は、機構の自由度計算法、剛体の速度解析法、機構の速度解析法、歯車歯形論、差動歯車の機能計算法などを会得することである。
(JABEE 機械システム基礎工学プログラムの学習・教育目標)D-4:◎、B:◯、C-2:◯、D-9:◯ (JABEE 基本キーワード)メカニズム、技術と人間・社会 (JABEE 個別キーワード)運動伝達機構、運動学、自由度、剛体の力学、技術と人間 (前提となる基礎知識と修得後の展開)本科目を履修する前に、「物理学I」、「工業力学演習IおよびII」を履修しておくことが望ましい。また、本科目の内容は、「応用機械システム設計」へと展開する。いくつかの、卒論に関係する。
- <授業計画>
- 第1週 [ガイダンス] 機械システムの現状と課題を述べる。演習問題1
第2週 [機械システムの知能化と意義] メカトロニクスの概念について述べる。演習問題2 第3週 [機械システムの単位機構] 四節機構、七節機構の意義を知る。演習問題3 第4週 [ロボット機構の実際] 直角座標型、円筒座標型、球座標型、多関節型など、 実際のロボットの基本構造について学ぶ。演習問題4 第5週 [剛体の速度解析] 速度分値の等価性、速度三角形の相似性、相対速度の直交性などを学ぶ。演習問題5 第6週 [機構運動のベクトル解析] 速度の瞬間中心、セントロードについて学ぶ。演習問題6 第7週 [運動伝達と機械システム] 運動変換の基本であるカムについて学ぶ。演習問題7 第8週 [接触運動伝達] 等角速度比伝動のための条件について学ぶ。演習問題8 第9週 [歯車歯形論] 等角速度比伝動のための歯形の条件について学ぶ。演習問題9 第10週[インボリュート歯車I] インボリュート曲線が歯車に適していることを学ぶ。演習問題10 第11週[インボリュート歯車 II] インボリュート歯車製作法について学ぶ。演習問題11 第12週[差動歯車装置] 差動歯車装置の回転数比の計算法を学ぶ。演習問題12 第13週[歯車の実際] 歯車の種類について学ぶ。 第14週[定期試験]
- <成績評価方法及び水準>
- 原則として定期試験で最終成績を評価する。60点以上の者に単位を認める。
「機械システム基礎工学プログラム」の学習・教育目標D-4、B、C-2、D-9 は、上記の基本を満たせば、達成される。
- <教科書>
- 「機械力学-機構・運動・力学-」三浦宏文(朝倉書店)
- <オフィスアワー>
- 月曜日 11:30から12:30。それ以外でもメールで約束の上、対応可能。
E-mail:miura@cc.kogakuin.ac.jp
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