2003年度工学院大学 第1部機械工学科

数学II(Mathematics II)[4303]

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2単位
北原 清志 助教授

最終更新日 : 2003/05/10

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 多変数関数とくに2変数関数の微分積分について学習する。変数の数が増えると数式が複雑になり難しさが前面に出るが,微積分が扱っている概念は1変数の場合と同じである。形式的な複雑さを克服するためには,背後に潜む概念の同一性に着目する必要がある。この点を理解することは非常に重要であり,そこを克服することによって微積分に対する広い視野が得られる。
以下に具体的な達成目標を示す。
(1)具体的な関数に対して,与えられた点のまわりの1次近似を計算することが出来る。(2)具体的な合成関数を微分することが出来る。(3)2次までの偏導関数を計算することが出来る。(4)具体的な関数の極値問題を解くことが出来る。

<授業計画>
 1.微分と1次近似(1)
 2.微分と1次近似(2)
 3.合成関数の偏微分
 4.高次偏導関数
 5.1次近似から2次近似へ
 6.テイラーの定理
 7.関数の極大極小
 8.重積分の意味
 9.重積分からくり返し積分へ
10.積分の順序交換
11.極座標による積分
12.積分の変数変換(1)
13.積分の変数変換(2)
14.定期試験

<成績評価方法及び水準>
定期試験により成績を評価する。

<参考書>
「微分積分学の基礎」吉田・北原・西村 共著(理学書院)

<オフィスアワー>
木曜日 14:40〜15:30 それ以外でもメールで約束の上,対応可。

<学生へのメッセージ>
 多変数関数の微積分は式が複雑で難しそうに見えるが,微積分の考え方は良く表現されているので,道を見失わない様にじっくり取り組むことが大切である。

 

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