2018年度 試験情報
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建築学部まちづくり学科
地域の安全( Community Safety )


<試験関係特記事項>
1 試験時間 50分

2 持ち込み 不可

3 試験問題 「用語説明」と「論述問題」で構成し、以下から選択して出題。

【用語説明】
延焼遮断帯、地区内残留地区、液状化現象、高潮、通電火災、地震被害想定、不燃領域率、タイムライン、地域防災計画、ハザードマップ、都市防火区画、災害危険度判定

【論述問題】
(1)防犯環境設計には「被害対象の強化」「視認性の確保」「接近の制御」「領域性の強化」の4つの視点がある。住宅の防犯対策を事例として、それぞれの視点の考え方を具体的に説明しなさい。

(2)1923年関東大震災の被害の特徴とこの震災から得た教訓を説明しなさい。

(3)1978年宮城県沖地震の被害の特徴とこの震災から得た教訓を説明しなさい。

(4)災害対策基本法制定の契機となった災害の名称とその被害の特徴を説明しなさい。

(5)延焼遮断帯の整備は都市防災上必要であるが、一方で延焼遮断帯の整備に伴う「ガワ」と「アン」の構造がもたらす課題もある。それはどのような課題か、具体的に説明しなさい。

(6)三大都市圏を中心に防災上危険な木造密集市街地が未だに多く残存している。
①木造密集市街地が抱える防災上の課題を挙げなさい。
②その課題解決を図るためにどのようなハード・ソフト対策が有効だと考えるか、具体的に説明しなさい。
③木造密集市街地の改善が遅れている理由には居住者の高齢化や資金不足など様々あるが、法規制の側面から建て替えたくても建て替えが困難という現実もある。なぜ建て替えが困難なのか、その理由を説明しなさい。
④木造密集市街地の防災対策を検討していくうえで、地域資源を有効活用するという視点も重要である。その事例として、たとえば、東京都板橋区の「行き止まり道路の緊急避難路整備事業」や岐阜県郡上八幡の「環境防災水利」がよく知られている。これらはどのような防災上の効果を期待したものか、具体的に説明しなさい。

(7)大都市で大規模な地震が発生した場合、「高層難民」「帰宅難民」「避難所難民」という三大難民が発生するといわれる。
①「高層難民」「帰宅難民」「避難所難民」をそれぞれ説明しなさい。
②なぜ大都市ではこうした問題が起きるのか、その理由を説明しなさい。


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