2010年度 試験情報
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第2部情報通信メディア工学科
生物学概論( Introduction to Biology )


<試験関係特記事項>
生物学概論 試験情報(入力:December 26, 2010, Sun)!BR!!BR!○試験日:平成23年1月17日(月)2時限 19:40~21:00(A-0611 教室)!BR!!BR!○注意事項:!BR!(1)ノート・配布コピー・参考書等の持込みは不可(鉛筆、消しゴムのみ)!BR!(2)問題用紙(A3両面印刷1枚)は退場時に回収します。!BR!(3) 答案用紙(A4両面印刷1枚: ホワイトボード前の所定の箇所に提出)!BR!!BR!●問題について:!BR!(問1) 細胞内小器官の形・位置(配布プリントの図)やその働き(下記1-10)をおぼえておく。!BR!!BR!1. 細胞内呼吸に重要な役割を演じ、エネルギー(ATP)産生の場である→ミトコンドリア!BR!2. 分泌物質の合成・濃縮を行い、完成された分泌顆粒とする→ゴルジ装置!BR!3. タンパク合成の場である→リボゾーム!BR!4. 核の近く、特にゴルジ装置の中に位置することが多く、細胞分裂の分裂方向を決定している!BR!→中心小体!BR!5. 加水分解酵素に富んだ顆粒で、細胞が外から取り込んだ異物や、細胞自身の構造物で不要になったもの などを消化分解する→ライソゾーム(水解小体)!BR!6. 核膜につつまれた核の成分で、遺伝物質としてのDNAを豊富に含んでいる→染色質!BR!7. 単位膜とよばれる二重膜構造をしており、外界からの物質の選択的透過性を有している→細胞膜!BR!8. 染色質と細胞質間の物質交流路として大きな役割を演じているが、自由通路でなく、選択性を有し、物質交通の関門をなしている→核膜孔!BR!9. RNAを主成分とする小体であり、リボゾームの成分であるリボゾーマルRNAの合成を行っている→核小体(仁) !BR!10. 外表面にリボゾームが付着した器官で、細胞質の物質交代の結果つくられた物質の輸送路になっている→(粗面)小胞体!BR!!BR!(問2) タンパク合成に関する問題!BR!!BR! アデニン(A)とチミン(T) [またはウラシル(U)]、シトシン(C)とグアニン(G)が向い合っていることは必須である。DNAからRNAへの転写、RNAからアミノ酸(タンパク)への翻訳(遺伝子コード表参照)ができるようにしておく。!BR!!BR!(例題)!BR!!BR!A-C-G-G-T-A-T-G-A-A-G-A-A-G-A-G-A-C-T-T-A-T-G-A-G-G-T-C-T-T !BR!(図1)あるホルモンのDNAの一部!BR!!BR!問1. 図1のDNA鎖と向かい合っているDNA鎖を書きなさい。!BR!Aと向かい合っているのはT、Cと向かい合っているのはGであるから次のようになる。!BR!(こたえ)!BR!T-G-C-C-A-T-A-C-T-T-C-T-T-C-T-C-T-G-A-A-T-A-C-T-C-C-A-G-A-A !BR!!BR!問2. 図1のDNA鎖から転写されて合成されるメッセンジャーRNAの配列を書きなさい。!BR!AからはTではなくウラシル(U)が、TからはAが、CからはGが、GからはCがつくられる。やはり、相補的に選ばれるが、RNAにはチミン(T)がなくUであることをしっかり覚えておく。!BR!(こたえ)!BR!U-G-C-C-A-U-A-C-U-U-C-U-U-C-U-C-U-G-A-A-U-A-C-U-C-C-A-G-A-A !BR!よくみると、問1の答えの向かい合っていたDNA鎖と同様であり、ただTをUに変えるだけでよかった。!BR!!BR!問3. 上のRNA鎖から翻訳されて出来てくるタンパク質のアミノ酸配列を遺伝子コードをみて書きなさい。!BR!3文字で一つのアミノ酸が選ばれるので、3文字ずつ区切って表から探せばよい。!BR!U-G-Cからはシステイン(Cys)、C-A-Uからはヒスチジン(His)がつくられる。!BR!(こたえ)!BR!Cys-His-Thr-Ser-Ser-Leu-Asn-Thr-Pro-Glu!BR!!BR!(問3) 内分泌学の問題。70題の文章から30題の正解文章を選ぶ問題。!BR!!BR!  12月27日の授業で配布した試験に関する「傾向と対策」的なプリントの65項目の文章はテキスト内に出てきた正しい文章であり、内容を覚えておくとよい。!BR!!BR!(問4) ホルモンを産生し分泌している器官を内分泌器官とよぶ。これを10器官書けるようにしておく(ホルモンの名前ではない)!BR!!BR!(問5) 視床下部-脳下垂体-生殖腺系(又は視床下部-脳下垂体-副腎皮質系、視床下部-脳下垂体-甲状腺系)を通して最終的に分泌されるホルモンが過剰に分泌された場合の自分自身の分泌量を減少させるための調節法である「負のフィードバック機構」について文章で説明できるようにしておく。!BR!!BR! 以上です。では、がんばって下さい。


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