2008年度 試験情報
閉じる

第1部情報通信工学科
化学I( Chemistry I )


<試験関係特記事項>
筆記用具のみ使用し、資料・ノート・計算機等の持ち込みは不可とする。!BR!試験時間は70分で、100点満点で採点する。!BR!出席点を20点まで加えることもあるが、その場合には試験の点数を80点満点に換算する。!BR!「試験のみ」または「試験+出席」の点数のうち、高い方をもって最終の評価点とする。!BR!したがって、試験のみの点数が50点に満たない者が、評価点60点に到達することはあり得ない。!BR!毎回の講義の内容から広く出題するので、授業で配布したプリントの練習問題や出て来たキーワードを良く学習しておくこと。!BR!なお、授業で使ったスライドはプリントと同じ内容であり、スライドにしか出て来なかった話題は出題の対象外とする。!BR!!BR!<最終回の講義での練習問題の解答>!BR!問)1.5 mol/Lの塩酸2.0 Lを中和するには、2.0 mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液が何L必要か?(Lはリットルを表す)!BR!答)酸から出る水素イオンの物質量と塩基が受け取る水素イオンの物質量を等しくすれば良いので、必要な水酸化ナトリウム水溶液の体積をVとすると、!BR!  1.5 mol/L × 2.0 L = 2.0 mol/L × V!BR!  V = 1.5 L!BR!よって1.5 Lあればよい。!BR!解説)酸と塩基の間で起こる反応が「中和」であり、酸の出す水素イオンを過不足無く塩基が受け取れば中和点に達する。したがって、「酸が出す水素イオンの物質量」と「塩基が受け取る水素イオンの物質量」を等しくすると良い。ここで、1分子の酸が出す(または塩基が受け取る)水素イオンの数は、物質により異なるということを考慮する必要がある。HCl(塩酸の酸成分)は1価の酸であるから、1分子のHClから1個の水素イオンが出る。すなわち、出て来る水素イオンの物質量は塩酸の物質量に等しいのであり、塩酸の物質量はモル濃度×体積で求められるから、これが左辺となる。一方、水酸化ナトリウムは1価の塩基であり、1単位あたり1個の水素イオンを受け取るから、受け取られる水素イオンの物質量は水酸化ナトリウムの物質量と同じであり、これが右辺となる。あとは方程式を解けば、必要な水酸化ナトリウム水溶液の体積が得られる。


Copyright(c)2001 Kogakuin University. All Rights Reserved.